「六花界(神田)」彼女/彼氏ができると評判の立ち呑み焼肉屋に半年通ったら「彼女」ができた

この半年ちょい、私が週に一度は訪れるお店があります。神田ガード下にある2.2坪の立ち呑み焼肉屋「六花界」です。

このお店の出現で私のはしご酒ルートはすっかり変わってしまいました。それくらい衝撃のお店でした。

お店はJR神田駅東口を出て1分ほど。この看板が目印。写真は今の店長、ガッキーこと高垣さん。

2.2坪の店内の真ん中にはテーブルがドン、とあってそこに七輪が二つ並んでます。お店の見取り図はざっとこんな感じ。○がお客さんです。

このテーブルを囲むようにお客さんは立って、七輪を共有しながらお酒を飲むスタイルです。円卓の騎士ならぬ七輪の騎士。

飲み物はオール400円。このお店の目玉は日本酒ですが、その時々で入れている銘柄が出てきます。出てくるもの全部がけっこういいお酒なので、この値段で呑めるのはかなりお得です。この日は栃木のお酒、鳳凰美田トリオでした。403エラ－。

特徴的なのは、新しいお客さんが入ってきて、飲み物の準備ができたら、その場にいるみんなでかならず乾杯するという慣習。ひとりで来た時はこれ、結構嬉しいんです。

お肉は一皿500円。最初はお店の人にお任せして盛り合わせにしてもらうのがいいと思います。その方が間違いない。写真は500円分の盛り合わせです。

お肉、お酒のコストパフォーマンスも素晴らしいですが、特筆すべきは六花界というお店そのもの、ということになるかと思います。

2.2坪という狭さ、密着感に加え、店員さんの気遣いがこの店の雰囲気を上手く作っています。初めての人、ひとりの人、誰もが楽しく食べ呑みできるような雰囲気作りは店員さんの配慮があってこそ。狭いお店だからこそ逆にそういうことができるのかなあと。

「彼女・彼氏ができるお店」「婚活焼肉店」と言われるように、実際にお店で出会ってカップルになった人たちもいるそうですし、中には結婚した人たちもいるとか！ワンチャンあるで。

そんな六花界に私、通いました。週に2回行っちゃう時もあったりして、この半年ちょいで通うこと40回を超えました。

そして、できたんです。「彼女」が。このクリスマスイブというタイミングにこのような報告ができたこと、嬉しく思います。

それでは紹介します。私の彼女、

日本酒です。

隣り合った人ではなくて、テーブルの前にある日本酒と付き合うことになりました。

彼女の近影。ほんのり色づいているのが艶っぽくていいじゃあないですか。

焼酎が彼女だと思っていた時期もありました。クラフトビールが恋人だと思っていた時期がありました。

ほら、翼くんも言ってたじゃないですか。ビールはともだち、って。

そういえば子どもの時に車にひかれそうになったけどビールケースが助けてくれたなあとか今更思い出したりして(これは嘘)。

子どもの頃、夢に出てきた初めてのオバケは、ビールジョッキを両手に持ったビール男だったし。あれ？ビール男ってなんかきいたことがあるな。これも全然関係ないや。

多分六花界に行ってなかったら、スパークリング清酒「澪」のイベントにも行ってなかっただろうし、これまた好きなお店、渋谷の「立呑みなぎ」に行くこともなかったんだろうなあと思っています。

そんな「彼女」に会いに、私は今週も六花界に行くと思います。

というのは冗談で、やっぱりこのお店はオーナーのモリタさん(たまにお店にいらっしゃってる)や店員さんがその日その時、そこにいらっしゃってるお客さんたちの様子を汲み取って、美味しい楽しいひとときになるような配慮をしているのが素晴らしい。

だからこそいつも人が集まってる。にぎわってる。ああお店を「切り盛り」してるなあ、という感じがします。

このお店に行くようになって、私のはしご酒ルートはすっかり変わってしまいました。

それまでは渋谷とかに行ったら、銀座のお店にそのまま行っていたのが、そこを通過して神田まで行って六花界で日本酒を飲み、銀座に折り返す、というルートに変わりました。これが自分自身一番驚いていることかもしれません。

というわけでビールやハイボールをたしなみつつも、日本酒とこのまま抱き合って成層圏まで到達し、カンプ酒という新ジャンルのお酒を作れるんじゃないかくらいの勢いで今後もお付き合いを続けていく所存です。

オーナーのモリタハヤトさんはこのお店について本も出版されたので、これを読んでお店に行くと、より楽しめるかもしれません。

大繁盛の秘密教えます! 激セマ立ち飲み焼肉店「六花界」だけに人が集まる理由 (角川フォレスタ)

posted with ヨメレバ

森田隼人角川学芸出版 2013-04-24

二次元ですら彼女いねえわ。

六花界

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