そのお店は渋谷駅から109から分かれる道の左側を進み、道玄坂を上りに上ったところにあります。
きになるき、というお店です。男の小料理、なんてサブタイトルもついてたり。
店名非公開、なんて触れ込みでネットで話題となり今やおいそれと伺うこともままならない人気店ではありますがこのたび、運よく予約を取ることができましたので、まだ少し寒風吹く季節に伺ってまいりました。
ビルの階段を一つ下りて、少しだけ、少しだけ勇気のいる通路を奥に行ったところにお店の扉はあります。
引き扉を開けると、L字カウンターのみの店内。定員11名(少し無理すれば12名)の小さなお店です。
基本は2時間飲み放題コース5500円
カウンターの上には焼酎一升瓶がびっしりと。
基本は予約のみで、19:00〜21:00の第1部と21:15〜23:15の第2部の完全入れ替え制。最近はもっと長いスペシャルコースもできたと聞いておりますがまだ自分はそこの領域にいくまでの力量がなく。
お酒を飲む方は5500円飲み放題コースが基本です。メニューはこんな感じ。
この日はRettyとのコラボイベントで一人クラフトビール一杯がついてきたのでフルーティなやつを一杯めに。
さて料理のスタート。一品めはあん肝を蒸したやつ。チーズ感ハンパない。
お店の大将、正田さん(まさださん、と読みます。しょうだは広島カープにいた人)。お一人でお店を切り盛りしてます。
お次は白魚のべっこう(だし醤油漬け)。一匹ずつつまんで永遠にお酒飲んでたい感じ。
でね、次はユッケっぽいやつです。ミンククジラのたたきの上に鶏のキンカンをのっけたもの。
なぜ爪楊枝がついてるかって?それはこの鶏のキンカンをぷすぷす刺して和えるため。お前を食べるためではありません。from 赤ずきんちゃん
こんな料理がのっけから続くので二杯目を。芋焼酎のソーダ割り。
シュワシュワ感すごいですが、ここの炭酸は超がつく強炭酸。驚嘆しかない強さです。ウィルキンソンの強炭酸を超える度数だとか。
しかもこの芋焼酎ソーダ、おかわりする毎に銘柄が変わります。その数5種類。おかわりするたびに違う味わいが楽しめます。
炭酸の刺激が口内を駆け巡ったと思ったら何やらすごいの出てきました。まぐろ。
ちくようぎょ、というそうなのですが、まあ細かいことは抜きにして、おいしければいいんですよこういうのは。カマトロと大トロの間くらいの部位らしい。
それを炙っちゃったりなんかしちゃったりしてね。
で、出てきたのがこれ。
熟成させてる、ということなので炙ってないやつは何もつけずにイートイン(意味が違う)。ああ、とけていく、とけていく…。
炙っているやつも英国王室御用達の塩、マルドンをちょいとつけて食べちゃったりね。しやわせな時間が流れていく店内。
美味しいもの連発なので日本酒を召喚。この日は筆者が大好きな佐賀の鍋島がありました。
「究極のワンオペ」と正田さんがおっしゃる通り、バイトもヘルプも賄いもない、店主一人だけの営業だからこそ、この料理とお酒をこのプライスで出せる。それを楽しむためには飲み物は水であっても酒であってもワングラス。日本酒徳利も結構なサイズで出てきます。
いやあ、やりますよ、協力しますよ、こんないい時間、美味しい時間のためならば。
そんなことを言ってるうちに出てきたのがコンロとお鍋。中にはおでんが入ってましたりこれで三人分。
真ん中のがサバフグ。イワシのつみれ、出汁巻たまご、牛すじ串、わかめ、練り物。
ダシがまた味わい深い。昆布多めにかつお節を少し、だったかな?
で、鍋物これで終わりと思いきや、まだありました。
ホタルイカのしゃぶしゃぶwithもやし。
箸でしゃぶしゃぶしてしまうと崩れてしまうのですくうやつで丁寧に。丁寧な暮らし。僕は低脳です。
しめの麺。
ラストはレモンサワーでしめました。これも強炭酸なのでたまらん。グラスの底からこれでもかと出てくる泡、泡、泡。グラスの中に細かい傷があると泡は出やすいのだとか。
このお店、来るごとに新しい驚き、おいしさを提供してくれるので、予約が取れるもんなら毎月でも行きたい感じ。
今回ご紹介した料理をご覧頂いて予約とって行っても、これと全く同じもんは多分出てこないです。ほんとエンターテイメント。そうなると定期的に足を運びたくなるわけです。
きになるきは「トレタ」でWeb予約ができます。というか電話での問い合わせ、予約は受けてないです。究極のワンオペなので、特にお店の営業中は手が回らないからです。
Facebookページ(アカウント)へのメッセージでの問い合わせも受け付けてます。
きになるき(渋谷)
住所:東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル地下一階2号室
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