2016/3/14、新宿ゴールデン街に面白いお店がオープンしました。
ゴールデンをこよなく愛した直木賞作家・田中小実昌(こみまさ)のお孫さんであるリトル田中(なんと大学生!)がオーナーのお店です。
リトルと言いながら背はめっちゃ高い。
彼とはお酒が縁で仲良くさせてもらうようになりました。会った当日にハシゴ酒して私のお金が無くなり出世払いを約束してお金を出してもらったという非常にお酒臭い縁。
お店の名前は「the OPEN BOOK」。
場所はゴールデン街五番街。花園神社側から行くと、ゴールデン街劇場とファミリーマートの間の通りを少し行くと、こんな出で立ちの入り口があります。(photo by フルヤ)
一階はオールスタンディングのカウンター。二階には畳の小上がりみたいなスペースも。
世界初?ランドルフィルターを通したレモンサワー
このお店の目玉はレモンサワー。
オーナー曰く「庶民の味だから」ということですが、ここのレモンサワー、他とは一味違います。
「ランドル」というものを使ってレモンをより味わえる「庶民の味」になっています。写真奥に見えるレモンが入ったダブルタワーみたいなのがランドルです。(photo by フルヤ)
■ランドル
アメリカのDogfishブルワリーが開発したホップフィルターのこと。
樽生ビールを提供する際にホップのフィルターを通して注ぐことで、ビールに華やかなホップ風味を付けることが出来ます。
またホップ以外にも果実を投入すればビールに果実風味を、コーヒー豆を投入すればビールにコーヒー風味を付けることが出来るなど、ビールとフィルター内に入れる素材の組み合わせを変えることで幾通りもの楽しみ方が出来ます。
ランドルを使ったビールを何度か飲んだことがありますが、ランドルにホップが入ればより華やかに、フルーツならば果実風味がついて、より特徴ある味に。そんなビールに使うやつをレモンサワーに使うとは!たぶん世界初でしょう。
よく酒場で見かける、私も大好きな「チューハイ」と「レモンサワー」ってどっちがどっち?ってなることがありますが(明確な定義はないようです)、the OPEN BOOKのこれは間違いなく「レモンサワー」。そんなこだわりを味わうことができます。
小さいグラスは700円、大きいグラスは1000円。おいしくてお店の居心地もよくて、気が付けば大きいグラスで3杯いただいちゃってました。
田中小実昌の蔵書と寄贈本で埋まる本棚
そしてもう一つ特筆すべきはお店にある本の数々。二階まで吹き抜けた壁は本棚になっており、オーナーの祖父である田中小実昌の蔵書と、お店のお客さん、オーナーの友人が持ち寄った本が所せましと並べられています。
あの二村ヒトシさんの著書も!
本を寄贈すると、こんな風に本裏に貸出カードとカードを入れる袋をくれます。カードの一番上には寄贈した人の名前を。なんか懐かしい。
そして、カードに名前書いてくれれば、実際に貸出もしてくれるそうです笑。
中二階にあるお手洗いにはこんな本も。たぶんこれ息子に読み聞かせてあげたことある気がする…!
お爺ちゃん直筆の草稿も飾られていたり。
新宿に立ち寄る言い訳ができてしまった
これまで新宿ってなかなか行くことがなくて、ゴールデン街も年に一、二度snack夜間飛行に行くくらいでした。
・新宿ゴールデン街の「snack 夜間飛行」で芋焼酎「黒霧島」ロックを呑む!
the OPEN BOOKのせい(おかげ)で新宿に寄るいい言い訳ができてしまいました。私も愛着のある一冊をこの店の本棚に収めてきましたので、またレモンサワー片手に読みに行かないと、という言い訳と合わせて。
the OPEN BOOK(新宿ゴールデン街)
住所:〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-1-6 ゴールデン街五番街
Facebookページ:the OPEN BOOK
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[…] (引用元:KAMBLOGより抜粋) […]
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