前に進まなくてもいいから、前を向く。

書き物

フットサルの練習ゲームでのこと。

7分試合をすでに3試合こなし、試合中も時計が止まるたびに膝に手をついてゼェハァいってるような状態。

ラスト一試合も残りワンプレー。もはや命からがらといってもいい私がボールを持っていた。


普段なら疲れのあまり、足元のボールを見ながらプレーしているところだったが、その時はなぜか顔を上げて、ゴール方向を見ていた。

ゴール向かって左隅がまっすぐ見えた。

途中を遮る相手プレイヤーは誰もいない。

センターライン付近でモタモタボールと戯れていた私は、一瞬心を落ち着け、そして蹴った。とても上手とは言えないそのスキル、足で蹴った。

無回転のボールは…なんて表現とはかけ離れてはいたが、つま先で蹴ったやや強いボールはあれよあれよという間にゴールに近づいていき、そして最初に見えたゴール左隅に静かに吸い込まれていった。

打たなきゃ入らない。成功しない

下手な鉄砲数打ちゃ当たる、とは少し違うかもしれないけど、スタミナなし、テクニックなし、フットボールの陸サーファーを自称する私が、チームの練習ゲームとはいえミドルシュートを決めることができた。

これは結構驚きのことである。

打たなきゃ入らない。振らなきゃ当たらない。というのはよく言われることだが、私でさえ成功したのだから、これはやはり本当のことのようである。

成功ってなんなのさ

少し引いて考えてみる。じゃあ成功って何だろう?例えばこうして書いているブログにおける成功について。

一ヶ月3万稼ぐこと?たとえ1PVであったとしてもその1PVが人を感動させ、つき動かせたということ?それとも単に1日100PV達成すること?

どれも間違いじゃないと思う。

フットサルに話を一度戻してしまうが、もしかしたらパスを一本通すのがその人には成功かもしれないし、ゴールを決めることができたとしても試合に負ければそれは失敗かもしれない。

要は人それぞれだということ。成功とはいわばその人自身が決めた達成目標、基準をクリアしたかどうか。それを他人がどうこう言えることはない。

ただあまりに独りよがりすぎる目標だと、個人的には満足できるかもしれないけど、まわりからしてみたらすごくちっぽけなものかもしれない。

焦る必要はないけど、自分が色々なコミュニティ、クラスタに属しているという自覚があるのであれば、まわりの目、まわりの意見というのは多少気にしなければいけないと思う。

前に進むよりも、前を向く

ただ、本当に焦る必要はない。まわりは前に進んでいるかもしれないけど、自分は立ち止まっていたっていいんだ。ただ前は向いていようじゃないか。

前を向いてれば何か向こうに見えるかもしれない。見えない時がほとんどだろうけど。

見えた時はわたしみたいにボールを蹴ってみたらいい。たまたま入る時もあるだろうし、結果入らないかもしれない。

でもまわりはその姿勢を見てくれているはずだ。ナイス!と声かけてくれるかもしれないし、次からより自分にボールを回してくれるかもしれない。

前に進むことよりも、前を向いていることが大事だなあと思った筋肉痛の朝。

コメント

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