これを読んでいただいている方は「紳士」「ジェントルマン」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
アメックスことアメリカン・エキスプレス主催のバスツアー「東京のファッションの仕掛け人 近藤昌氏とめぐる粋な男のスペシャルツアー」にご招待いただき、参加してきたのですが、あらためて紳士ということについて想いを馳せ、そして今から紳士を目指すことは遅くはないんじゃないかと希望を抱かせてくれる体験となりました。
「BEAMS F」で紳士の身だしなみを
ツアーの集合場所は東京・新宿にある「BEAMS JAPAN」。
ここの6/7Fにある「BEAMS F新宿」に案内された我々参加者を迎えてくれたのは東京のファッション仕掛け人こと近藤昌(こんどうまさる)さん。
今回のツアー案内人でもある彼がはじめに「ジェントルマン・クオリティ」という言葉を我々参加者に授けてくれました。
ジェントルマン・クオリティとは“生きていく上で究極の選択をしなくてはならない様々な出来事に対して、すべてを背負って受け止めて立ち続ける人の強さ”である。
「逃げ道を一杯作っておく」をモットーとしている私には耳の痛いお言葉…。
そして紳士とは「家族を大切にする、お年寄りにも子どもにも優しい人」であると。
「今日はこの言葉を心に留めて頂ければ」という前置きから、紳士の身だしなみについてのお話がスタート。
まずスーツ。まずはネイビーのスーツが似合うような男になりなさい、と。ネイビーをちゃんと着られる、着こなせる人が紳士であると。
スーツを着るなら仕事でもプライベートでもポケットにチーフを、というアドバイスも。
近藤さんは本田圭佑さんのスタイリングも手掛けられています。
その本田さんが立ち上げたファッションブランド「KSK」のディレクションもされているということで、ビームス店舗ではこのBEAMS F新宿のみでしか取り扱っていないKSKのネクタイを近藤さんが参加者一人一人見立ててプレゼント頂けるという粋な企画が。
参加者で唯一、普段仕事でネクタイを締めてスーツを着ている「いわゆるサラリーマン」な私がトップバッターという光栄に預かりました。
いつも私はボタンダウンシャツを着ているのですが、会社に着ていくのであれば白あるいは青のワイシャツ、レギュラーカラー(衿)のワイシャツが、そしてネクタイも同系色でコーディネートするといい、ということでネイビーのネクタイを選んで頂きました。
「ハズす」ということはスタンダードを知っている、着こなしてから初めてできるのだということ。無地の青とか白のワイシャツは「普通すぎるんじゃないか」と思い、ストライプとかチェックを何となく選んでしまっていた自分がいます…。基本ができなくてお前に何ができるんだ!ということですね。
緊張してネクタイを締めるのにあたふたしていたのを見るに見かねた近藤さんが締め方をレクチャーしてくれました。
に、似合いますかね…?
サラリーマン生活も15年ほどになりますが、「スーツもネクタイも(形式上)着られてりゃいいだろ?」と半ば仕事着・作業着として見て(着て)いた昨今。
スーツ、シャツ、ネクタイ、靴たちへの接し方を見直す必要がありそうです。
ネクタイを締めて紳士度が上がった(つもりの)私。次の目的地に移動ということで案内された先にあったのはこんな乗り物。
ロンドンを走っていたダブルデッカーがアメックスラッピングバスになっていました。
アメックスのロゴに「Realise the potential」というキャッチコピー。今日のツアーで私のポテンシャルは果たしてリアライズされるのでしょうか?されそうな気がしてきました。
ネクタイを締めてバスに乗り込む参加者たち。なんとなく遠征先のサッカー日本代表っぽい雰囲気すらあります。
「天孝」で紳士の食事を
バスは新宿から飯田橋へ移動。バスを降りて少し坂を上って路地を入ったところに見えてきたのが「天麩羅 天孝」。
飯田橋で40年続くお店です。
個人的にはお隣の神楽坂と同じ匂い。敷居が高くてなかなか自分だけでは入れなさそうなお店です。
あ、この店、目の前で揚げてくれるやつや…。胸が高まります。
このお店で昼食を。今回のお品書き。
天孝のご主人です。
昼からビール頂いてしまいました。
客席からはコックピットのように見える揚げ場はこのような感じ。
近藤さんとさりげない会話を交わしながら手際よく天ぷらを揚げて目の前のお皿に置いていくご主人。お二人とも粋だねえ。
食事をしながら近藤さんがスタイリングしている本田圭佑さんの話題に。
時計を両腕にしている話だとか、ファッションのインスピレーションは映画から得ている、だとか。
海老天。
海老の足。天ぷらにしたことでパリッと感、カリッと感がより際立っていました。
かき揚げをご飯に混ぜ込んだ天バラ。初めて頂きましたが、塩が文字通りいい塩梅でつい「おかわりください」と口にしかけましたが、私の中に芽生えつつあった紳士の心のおかげで言い止まりました。
こんなお店での紳士たるものの食事における立ち振る舞いも勉強していかねば…焼肉オンザ大ライスも大事ではありますが。
「琥珀」で紳士の酒のたしなみを
再びバスに乗って飯田橋から湯島へ。上野・不忍池の南側あたりです。
ツアーの最終目的地は湯島の路地に佇むバー「琥珀」です。
酒場、という看板がまたいい雰囲気出してます。
カウンター9席ほどの店内には、3000種類ほどのお酒がズラリ。
奥の方のカウンター席に座らせていただきました。
店名が入ったコースター。
近藤さんオススメのジントニックを頂くことに。
ジンの量が思っていたより多め。
マスターの木村さん。
やってまいりましたジントニック。ジンが多めだったので少しキツめかなと思っていましたが、意外と甘いお味。甘さのあとにジン特有の喉がカーッとなる喉越しがやってきます。
最近、ジンをロックで飲むということを覚え始めたので、マスター木村さんに「今ジントニックで使ったジンはロックでもおいしいんですか?」と聞いてみたら、「飲んで頂いてお分りと思いますが、このジンは甘さがあるので、ロックで飲むならビターズを少し混ぜると美味しいですよ」とのこと。
ビターズをグラスに少し垂らし、
それをレモン(ライム)の皮でグラスの中で塗って…
ジンを注ぐ。ピンクジンというのだそうです。初めて知ったし初めて飲みました。
ちょっとした会話から色々なことを教えてもらう。「紳士として学ぶこと、学べる場所はまだまだ一杯あるな」ということを学びました。紳士への道は長い!
これにて今回のツアーは終了とあいなりました。
紳士の衣・食・酒
今回のツアーのテーマは「紳士」の一言に尽きると思っています。ツアーでめぐった三箇所は言うなれば紳士の「衣食酒」なのではないかと。
それぞれの基本を押さえつつ、いいものを知り、体験する。
そしてその根底には「家族を大切にし、お年寄りや子どもそして自分の周りの人々に優しく、誠実に接する」「生きていく上で究極の選択をしなければならない様々な出来事から逃げずにそれらを受け止め、立ち続ける」という紳士の精神が必要なのだということを学ばせてくれたのが今回のアメックスツアーでした。
この体験、学びはこのツアーだけで終わらせてはいけない…でも普段は安上がりな身だしなみで立ち飲みちょい飲みハシゴ酒が好きな私がこんな紳士の世界に足を踏み入れることができるだろうか…?
そんな時に味方になってくれるのがアメリカン・エキスプレスのカードなのかなと。
今回のツアーで訪れたお店は普段の私にとってはハードルが高く、なかなか敷居を跨ぎづらい印象が当初ありましたが、ジェントルマン・クオリティとアメックスのおかげでハードルが下がりました。紳士の衣・食・酒にアメックス。
近藤さんありがとうございました。いつか一人前の紳士としてカウンターで肩を並べられるよう精進します。
■ツアー1軒目:BEAMS F新宿
■ツアー2軒目:天孝(飯田橋)
■ツアー3軒目:琥珀(湯島)
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