ネタフルのコグレ @kogure さんがこの本
をきっかけに@OZPA氏を校舎の裏に呼び出した、というエントリーからはや一ヶ月。
[N] おい @OZPA! ちょっと校舎の裏に来い! 「あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方―これだけやれば成功する50の方法」ってどういうことだ!?
ある日。私は一ヶ月前は呼び出される側だったOZPA氏に校舎の裏に呼び出された。
「カンプさん、なにやってんすか?」
「あ、いや…まあ…その…」
「手元のリストで書評書いてないのカンプさんだけっすよ」
書評はかけないが、ショヒョなら書ける、ということで今後このブログで読んだ本についてのエントリーは書評、ではなくショヒョシリーズとしてお送りしていこう。献本頂きましたOZPA氏、編集者様、ありがとうございました。
送られて来た封筒を開けると、そこには想像以上に分厚い彼の処女作があった。
オレンジのアクセントカラーがまぶしい。レインボーではなくオレンジ。
またよしれい氏の著書といい、OZPA氏の今回の著書といい、読んでいるとアプリが作りたく/ブログが書きたくなってくる。
問題なのはそこからどうするか?じゃあいつやるか?今でしょ!ではないけれど、〇〇したいで終わりではなく、実際に動くことが大事。
それをやってきたからこそ、彼は25万PVという数字をたたきだし、私はそれができていないのである。
■シンパシー-Sympathy
このOZPA氏、私自身非常に似たようなところを持っている(と勝手に思っている)。
・メガネ
・落語好き
・割とおちゃらける
・自分イチオシの言い回しをしつこく使う
ちなみにこの本の中に「MOTTAINAI」が出てくる回数を計測したところ、8回であった。
センスと時流に乗るうまさ、という点では到底私は彼には叶わないし、彼を追い越せばいいのか、と聞かれるとそうでもない気もする。
いずれにしても実際に会って話した時のナイスガイっぷりが、実際に会ったものでしかわからない、というのは残念でもある。当然のことだが。
■続けること/やめないこと
と、著者紹介はここまでにしておいて本題に戻る。
この本に書いてやることをやれば、多くのPVを獲得できるブロガーになれると思う。おそらく。
PDCAサイクルという言葉があるが、この本を読んでブログ運営においてはこのようなるのではないかと考えた(本来のPDCAとは意味合いが異なってくるが)。
P・・・戦略を練る
D・・・ブログを書く
C・・・コメントやアクセス解析などで反応を見る
A・・・得られた反応を元に改善する(取り上げる話題や文の書き方や画像の入れ方etc)
そのサイクルを回し続けることと、それぞれのプロセスをしっかりとやっていくことがPV数やはてブの獲得に繋がっていくのだろう。これがなかなかできない。なかなか出来ないのだけれども、この本ではくだけた文章の中にそれが少しでもできるような提案が織り込まれている。
また、寄稿を初めとしたブロガー界隈の仲間達とのコラボレーションを通して、お互いが切磋琢磨する環境を作り上げていったというところはまさに「マキコミの技術」といったところであろうか。
とはいいつつも、本書では
「自分ルールを破ってみる」
とか
「ブログは書きたいこと書けばいい」
と述べていたりもしてつかみ所がなかったりもする。
これだけやれば成功する50の方法というサブタイトルの通り、25万PVを獲得するためには私のような凡人には超えなければいけないハードルは多い。だからこそ、〇〇万PVという数字はブログの世界においてはすごい数字なのであるわけだ。
■PV/アクセス数は目的ではない
このブログは上のようなサイクルを回せているとは到底言えないものの、先月ようやく月間1万PVを突破した。この数字は素直に嬉しい。
しかし真の嬉しさ、楽しさ、そして目的はそこではない。
読者を獲得したり、リアクションをもらえるようなエントリーを書く中で、ネットで/リアルで様々な人と出会い、交流を深めていく、それこそが自分自身の財産になるのではないだろうか。
そしてその財産の中から、自分がやりたいこと、目指すべきもの、すなわち目的を見いだすことが出来るようになるのではないだろうか。
本書内では「アクセス数をモチベーションにするのは賛成、目的にするのは反対」と述べられている。
おなじ1PVでもおそらく重みはちがう。たまたまリンクを踏んだだけの1PVもあるだろうし、困りに困って検索でたどり着いて「うわー助かった」という1PVもある。
後者はまさに自分がブログ読者に対してできる「貢献」である。
■貢献-Contribution
なぜブログを書くのか?言いたいことがあるから?別にPVなんていらない?じゃあクローズドな日記に書けばいい。
自分が書きたいことがあって、それが世界の誰かの助けになるかもしれない。貢献できるかもしれない。さらにはそれが元になって誰かが逆に自分に貢献してくれるかもしれない。
PV数が増えることでいい意味での「重い1PV」となる確率はグッと増える。やはり多くのアクセス数を獲得することは目的ではないのだ。
タイトルに「25万PV」という数字を堂々と入れている本書であるが、これを読んで「1PVの重み」について考えることになろうとは思わなかった。
250ページという重厚さの中に走る軽快な文章。引用したい箇所も沢山あったのだが、ネタバレしてしまうと売上に「貢献」できないので割愛する。
最後にオヤ辞林主宰として非常にインスピレーションをもたらしてくれた一文を引用して、初の「ショヒョ」エントリーを締めくくることとしよう。
土器に美しく網目模様をつける10の方法
P.168
▼このエントリーでご紹介した書籍
あとがき
OZPA氏に呼び出された時に「落とし前つけてくださいよ」
と言われたので、下記イベントで司会をやらせて頂くことになりました。
11月26日 No Blog, No Life ブログで日常が一変した!(東京都)まだ残席あるので来てね。No Humour, No Life.
注:なお、本エントリー内のOZPA氏に呼び出された云々はすべてフィクションです。
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