えー、一杯のお運び、御礼申し上げます。
一時期はTwitter小説なんてえものが界隈を席巻したりして、140文字の中でどれだけの世界観、物語を作り上げるということに情熱を傾ける方もいらっしゃいます。
140字の中で一つの世界観を表現するというのもオツではございますが、リプライの応酬で生まれるストーリーというのもTwitterというかSNSの醍醐味でございます。
そんな醍醐味を久々に感じるやりとりが昨日ありまして…
「お客様の中にKloutスコア60以上の方はいらっしゃいますか!?」
— タナカンプさん (@sta7ka) 2013年5月14日
@sta7ka 「あ、あの。後ろの方の座席に、MBAをお持ちの方がいらっしゃったので、もしかしたらプロブロガーの方かもしれません」
— 倉下 忠憲さん (@rashita2) 2013年5月14日
@rashita2 「至急インフルエンサーが必要なのでこちらに!」
— タナカンプさん (@sta7ka) 2013年5月14日
@sta7ka 「ワシの専門はSEOじゃてな。インフルエンサーはちょっと・・・などとも言ってられんか。ちと、見せてみろ」 #腕まくりしながら
— 倉下 忠憲さん (@rashita2) 2013年5月14日
@rashita2 母親「この子、生まれた時から検索流入も弱くて…お願いします!」
— タナカンプさん (@sta7ka) 2013年5月14日
@sta7ka 老ブロガー「ふむ。これは名前が悪いな。こんな長い名前では、誰も覚えてはくれんじゃろ。短く、口にしやすい名前に変えるんじゃ。無理ならあだ名をつけてやってもよい。あと、この子は呼吸器官が若干弱いようじゃ。もっと息を吐くように更新しないといかんな」
— 倉下 忠憲さん (@rashita2) 2013年5月14日
@rashita2 父親「確かにニ、三年前にネガコメウィルスにやられた時にかかりつけの医師からは過呼吸になるからもっとゆっくり呼吸しなさいと言われて以来は呼吸の頻度を下げてたし、第一この子自身が参ってしまっていたので…」
— タナカンプさん (@sta7ka) 2013年5月14日
@sta7ka 老医師「そうか、あのウィルスにやられてしもうたのか。それならば仕方あるまい。ただしな、抑えこみすぎるのも考えものじゃ。呼吸とはリズム。うまく回していかないと、水量が薄れた川のように徐々にやせてしまう。吸うたら、吐く。吐いたら吸う。自然にこれを繰り返すことじゃな」
— 倉下 忠憲さん (@rashita2) 2013年5月14日
@rashita2 父親「そ…そのセリフ…ど…どこかで聞き覚えが…も…もしや…あなたが…伝説のアルファブロガーと呼ばれた…」
— タナカンプさん (@sta7ka) 2013年5月14日
@sta7ka 老医師「そんな名前で呼ばれたこともあったかもしれんな。まあ、古い話じゃ。今はただの老いぼれブロガーで隠居の身を楽しんでおるわい。ファッ、ファッ、ファッ。さて、もう息子さんも大丈夫じゃろ。ワシは休ませてもらおうかいの」
— 倉下 忠憲さん (@rashita2) 2013年5月14日
…てな感じで10ツイートのやりとりで、ブロガー(あるいはブログの基本を知る人)を両親に持つ駆け出しブロガーがブログBAN的な状況に陥り、両親が求めた助けに応じた老ブロガーが俊敏かつ的確な処方をして去って行く、というなんかそれらしいストーリー/世界ができあがってしまった。
私の返しは結果大したことないように見えるけど、これでも頭をひねって返したつもりなのでどうかこれくらいで勘弁して欲しい。
とはいえ、もう少し登場人物達のキャラ設定を深めていって、復活の兆しをみせた駆け出しブロガーが老ブロガーの指南を受けて…という後の展開まで書けたら面白いなあと思いながら、物書きに憧れる自分を少し揺り動かしてみようかな。
なお、冒頭のツイートは@reynotchさんの下記の記事からインスピレーションを得た。
SNSで有名になると空港の会員制ラウンジがタダで使えるというおいしい話 : I believe in technology
この話がわかるあなた、なかなかの「玄人」ですなあ。
コメント
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